文藝春秋の中興の祖と位置づけられる池島信平は雑誌づくりにおいて「先に出すぎるな」という趣旨の言葉を残している。

あまり先進的な主張を掲げても読者に支持されず、受け入れられないので「半歩先くらいがちょうどいい」という趣旨の言葉だ。

おそらくこの考え方は、政治にも転用しうる。

角度のついた先鋭的な言葉を述べるより、一般大衆の多数派が考えることの「ちょっと先」くらいを落とし所にせよといった意味にも受け取れる。

その意味では私などが「人道立国をめざす」などと掲げているのは、おそらくこの国の10歩以上先のあり方だろう。

現在、政治上の争点となっている皇室をめぐる課題においては、女性・女系天皇を認めるべきとの考えが世論の「7割」にのぼる数字がある(本日付朝日)。

この面では政治は「半歩先」どころか、「5歩くらい後ろ」に停滞している感じだ。

現状の政治が、世論を味方にできないことは言うまでもない。

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