現代の時代相を端的に表現すれば、2022年のロシアのウクライナ侵攻を起点として、世界が驚天動地し、それぞれの防衛本能を高めた結果、多くの国で防衛費が増額され、世界最高額の防衛費を年々更新しているという有り様だ。
つまり一つの方向に物事が流れている現象を指しており、ホモ・サピエンスの智慧と能力がこれほど問われている事態もないとも思える。
さらにこの防衛本能が高まる時代にあって、異質の者への寛容性は必然的に低下する。どの国でも外国人排斥の流れが指摘される中、日本も例外でない。
昨年7月の参院選挙はまさにその典型であったし、現在の外国人イジメともいえる手数料の大規模増額を含む入管法改正など、まるで目的を失って人気取りに走る政府の狂った姿にしか映らない面がある。
人間はもともと寛容性を併せ持つ生物であるが、一方で危機感が高まると排他性に流れる。その両面を併せ持つ不可思議な生き物といえる。
さて、こんご人類が「滅亡」を逃れるための知恵は何か。
人間主義に立ち戻り、互いが同じ人間としての立場にたち、対話を志し、心を開くことからしか始まらない。まずは自分からだろう。
国家はその先にある事柄である。

