7月3日は創価学会においては2つの意味をもつ。
小説『人間革命』の冒頭で描かれる1945年7月3日の戸田城聖理事長(その後、第2代会長)の出獄の日であり、さらには1957年の同じ日、後に第3代会長となる池田大作参謀室長が逮捕拘留された日である。
後者は俗に「大阪事件」として知られるが、一審無罪判決で確定したため、「不当逮捕」と指摘されることが多い。
その結果、1957年秋から62年1月まで、4年以上刑事裁判がつづいたが、その間、池田室長は刑事被告人の立場にあった。
1960年5月3日の第3代会長就任に至るまで、何度も就任辞退した最大の理由はそこにある。
それでも会内の衆望を一身に受け、ふんぎりをつけた背景には、上記拘留から解かれたあと、戸田会長から伝えられた言葉が胸底にあったと思われる。
「裁判長はきっとわかってくれるよ」
実際、大阪地裁の裁判長は被告である池田会長の本質を鋭く見抜いていたようだ。
会と会員の責任を一身に背負った若き日の会長が、どれほどの苦衷のもとで会長職を受諾し、さらに世界布教に飛び立っていったかの心中を計ることは、余人には行いがたい。
だからこそ、本日付「名字の言」の末尾には重みを感じる。

