あらゆる分野に妙法をもった人材を送りたいと考えていた戸田城聖第2代会長にとって、政治はその分野の一つにすぎなかった。

戸田会長は「史観」を非常に重視した方であった。

さらに将来の政治勢力に対しては、「国家百年の計」「政治を浄化する」「青年は政治を監視せよ」「政治は(大衆を幸福にするための)技術」といった言葉を残した。

昭和の戦後世代にとって、戦争体験者が生きていた時代と、そうでなくなった時代は明確に境界がある。

戦争体験者が生きている時代は、日本の平和は保たれるが、そうでなくなると同じ過ちを繰り返す可能性が出てくるという警鐘の意味だ。

公明党を創設した池田大作第3代会長は「戦中世代」にあたり、戦争時代を体験した世代だった。その党創設者が残した「憲法9条は変えないほうがよい」との遺訓は、自らの体験に基づく知見だったと思える。

日本人が一方に流されやすい付和雷同型の民族であることを体験的に知悉しており、その歯止めとしての歴史的な役割を認識していたからと推察される。

ただし現在の公明党国会議員の中には、すでに9条改正を声高に叫ぶ議員も現れている。

表題に対する端的な答えは、同党の「エリート集団化」にある。

学歴、肩書を重視するあまり、肝心の精神性の審査が十分になされないまま、「エリート集団」が形成されてきた。

中でも大事なのは、戸田会長が重視した「歴史観」だろう。

ここには個々人の個性がそのまま投影される。

同党にまともな議員が多くいることは承知しているが、机上の空論をそのまま叫ぶ議員も出てきた。非常に危ういものを感じている。

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