日本社会が右傾化するか左傾化するか、その重要なキャスティングボートにいるグループを私は公明党勢力だと思っております。
公明党が国政の野党で、左派と同調していた時代は、朝日新聞が信頼され、日本社会はその方向で安定していました。
その均衡が明らかに崩れたのは、2012年末から始まる安倍第2次政権からです。
安倍首相自身は、情に厚く、個人的には思いやりの深い人物として知られていますが、最大の欠点・欠陥は、歴史を都合よく改変する歴史否定主義者であったことでした。
南京事件を事実上否定し、慰安婦問題を矮小化する。要するに旧日本軍の美化です。
そうした政権と公明党勢力は連立を組んだ分、その後の8年間で、日本社会のバランスは大きく崩れ、右傾化を強める結果になったと感じています。ネトウヨの急増はその明白な現象です。
そしていま、高市政権と対峙すべき野党第一党の立場にある中道改革連合が、道理を伴なわない内容と形式のもと、皇室典範改正で高市政権に迎合したことで、同じ現象が繰り返されているように感じられます。
日本社会におけるバランサーの働きをするべき同勢力が、全体の利益でなく自分たちの利益のために一方に加担する決定を行うことで、日本社会そのものを大きく劣化させる。
私はそうした懸念を強く持っています。

