黒を白といいくるめ、白を黒と主張する。そんな社会がまともでないことは論理的にも明らかだろう。だがいまそうした現実が示されている。
自民党大会に法的に中立性を求められる陸上自衛隊所属の「歌姫」が呼ばれ、「公人」の扱いで君が代を歌った問題だ。
高市首相は「国歌の歌唱そのものは政治的行為に当たらず、自衛隊法違反には当たらない」(産経)と強弁し、一緒に写真を撮って後で削除する失態を犯した小泉防衛相も「制服を着て私人として行動するのは問題ない」(同)と、追随する。ならば問わねばならない。
私人であるなら、「私服」で登場すべきだろう。
私人であるなら、自衛隊の官職名を出さず、「ソプラノ歌手の〇〇さん」と呼ぶべきだったろう。
私人であるなら、きちんと報酬が支払われるべきだろう。
だが、実態はすべて逆。自民党の慢心と傲りがそのまま表れた形だ。
すべてが欺瞞とごまかしで占められ、なおいまも、国民を欺きつづける。
高市政権の本質を象徴するような出来事ではある。
法律を守らないような連中が、その汚らしい手で、日本国憲法に手をつけようとしているのが現実政治の局面だ。
野党第一党の中道改革連合は対案を示す政党などと綺麗ごとに走らず、こういうときこそ来るべき「国難」に歯止めをかける精神で、命懸けで対峙し、何が間違っているかを国民・有権者に広く問うべきと感じる。

