埼玉県に2000人規模で居住する在日クルド人(トルコ国籍)の問題が浮上したのはこの2~3年の話に過ぎない。

地元住民と外国籍住民の間で起きる摩擦は世界共通に見られる現象だが、「島国気質」の日本でも排外主義は例にもれない。

このとき公明党は地元議員を含め、当該県には国会議員も複数いたので、現地調査を行い、クルド人の主要メンバーと懇談し、全体像を踏まえた上で「最適解」となる政策を構築できたはずだが、まったくそうはならなかった。

現実の姿は、国会議員は現地調査すら行っておらず(地元地方議員も同様)、主要なクルド人の中で公明党議員と会ったという人に私は取材の中でこれまで出会ったことがない。

要するに「現場第一主義」の精神は見事に欠落していた。

その結果、あの悪名高い入国管理行政にそのまま乗っかる形で、外国人弾圧への道をひた走ったのが先の参院選における公明党の姿である。

それでいて「共生社会の構築」を建て前では主張するというチグハグさだった。

私の印象は、ここまで公明党は足元がガタガタになってしまっているという現実を垣間見た思いであった。

要するに立党の理念である「大衆の中に死んでいく」という精神性が風化・形骸化し、与党ボケし、権力にどっぷりと浸かり、大衆に根差した精神性を失っている状態。つける薬がない状態にも思えた。

当然ながら、支援団体の責任は重い。なんのために政治支援を行うかという課題と直結するからだ。

そのような姿を、昨年夏に目にしていたので、中道改革連合が、原発の存続を平気で容認したり、沖縄の辺野古建設について「議論しない」などと言っている報道をみると、与党ボケはいまだ払拭されていないのだなという感想でしかない。

要するに本人たちも、自分たちがすでに大衆に根差していない行動をとっていることが、自分自身で理解できていない状態なのである。

中道改革連合がこんご大きく“飛翔”していくためには、この権力ボケの垢(あか)を落とさない限り、スタート地点に立てない。私は立憲民主党はその意味での「善知識」(=よき存在)であるという捉え方でいる。

\ 最新情報をチェック /