本日付朝日の読書欄に『継体天皇』(中公新書)が取り上げられていた。
天皇家の始祖がどういう状態にあったかを探究する際、「当初から一つの集団にあったのではなく、複数の集団であったとする」と評者は論じる。
そして「事実上の始祖王」がこの継体であったと説明し、「一部の論客が主張するような、男系による皇位継承が初代天皇以来の伝統とするような見方が成り立たないことは、改めて明らか」と指摘する。
初代天皇から男系男子が続いてきたなどという妄想(=フィクション)は、大日本帝国が創作した物語のなごりであり、さらには現在でいえば、それらを継承する「日本会議」の十八番ともいえる主張である。
この妄想が先の特別国会では、皇室典範改正という形で国会内に持ち込まれ、中道3党の中では中道、および公明もそれに乗っかった。
歴史の事実に立脚するという態度でいえば、およそお粗末な姿勢がそこにあり、さらにその行動が歴史において刻まれたことになる。
この重みを理解している支持者は少ないと思う。同党はそれくらい、「劣化」してしまっているのである。

