政権与党である自民党の党大会に陸上自衛隊の歌姫を登場させて問題となった4月12日。
高市首相は「来年の党大会までに発議にめどをつけたい」と改憲意欲を示したが、客観情勢からいうとすぐにできるわけではない。
憲法改正発議に必要な衆参勢力はそれぞれ3分の2。戦後日本でこの数が確保できていたのは2016年参院選から19年参院選までのわずか3年間にすぎない。
時は安倍政権。しかもこの時にカウントされた「改憲勢力」には公明党も含まれていた。
安倍首相はそのため2017年の5月3日に9条加憲を提起し、公明党に秋波を送ったが、もともと同党が改憲に消極姿勢であったこと、第2次安倍政権の後半、特に17年以降は政権そのものが「モリカケ桜」で炎上し、その機運は生まれなかった。
安倍政権にすらできなかったことが、高市政権でできるのだろうか。
素朴な疑問だが、客観情勢は「無理」としか言いようがない。
問題は、本当の目的はそこではなく、社会の雰囲気をそちらに向かわせることにあるとすれば、依然要注意だ。

