右派勢力が蛇蝎のように嫌うのが「河野談話」と「村山談話」だ。
前者は第二次世界大戦中、日本軍の戦争遂行に際し、各国の女性たちを動員し、性奴隷のように働かせた過去の日本軍の歴史を振り返り、未来に二度とこのようなことが起こらないように宣言した談話ともいえる。
さらに後者は、アジアとの関係において多くの迷惑と被害を与えた日本政府の過去の戦争責任を振り返り、真摯に謝罪の言葉を述べた戦後50年の総括ともいえる首相談話である。
いずれも自分の「非」に関わる談話であるために、責任を回避したい心情をもつ自称愛国者が反発することでお決まりとなっている談話である。
本日は河野談話を発出した河野洋平氏の自民党葬の日となっているが、上記の2つの談話が発出された1993年と1995年は、日本の現代史においても重要な起点と位置づけられる。
1993年は自民党政権が戦後38年ぶりに“下野”した画期となる年であり、1995年はオウム真理教事件が発生するなど、世情が揺れに揺れた年として刻印される。
この頃のことは、同時代人として書き遺さなければならないと考えている。

