21世紀初頭は多くがバラ色に見えた時期があった。
冷戦は崩壊し、米ソ対立は緩和された。
国際刑事裁判所が設立され、非道な紛争を国際法に基づき適正にコントロールする仕組みも新たに生まれた。
だがそれから四半世紀。
多くの意味で世界を先導した国が、法秩序を破壊する急先鋒となり、すべてが壊されかねない事態に。
世界の基調は「事なかれ主義」に染まる。自分さえ、自分たちさえよければそれでいい。そういう振る舞いが席巻している。
日本国内でも選挙において、〇〇ファーストが流行りとなるのはその影響だろう。
ここでネジを巻きなおし、流れを反転するには、「逆回転」の動きが必要になる。
自分だけ、自分たちだけというベクトルから、世界のため、全人類のため、もっといえば足元の隣人のためという「太い流れ」を作る必要がある。
特に政治のトップリーターがそのような立場を自ら表明し、揺るぎない信念で国民にその姿勢を示すことが肝要な時代である。
だが現在の高市早苗首相は「事なかれ主義」型の典型ともいえるリーダーだ。自分さえよければいい。今さえよければいい。強い者にはこびへつらい、弱い者を見下す姿勢だけは鮮明だ。
日本では真逆のリーダーが今こそ必要と思えるが、それを担えそうな政治家は自民党内ではすぐに思い当たらない。 しいていえば、上川陽子元外相・法相くらいか。

