昭和史の最大の教訓は何か。310万人ではなく、実は376万人の犠牲者を生んだことが推定されている太平洋戦争に至った原因を、昭和史家は日本人の“流されやすい民族性”に焦点を当てていた。
実際、太平洋戦争を日本軍部や天皇の責任する言説はあるが、より本質的にいえばそれを煽った新聞、さらに後押しした大衆にあったとする考え方だ。
当時といまとで異なることは、情報の伝達ルートが新聞やラジオだけでなく、SNSの存在が新たに加わったことである。だがそのSNSもデマが蔓延し、デマ増幅器の役割を果たすことも多い。
結局、当時の新聞の役割をSNSが果たすという同じ効果を生んでいる。
選挙は熱狂を生みやすい。リテラシー低き社会は、同じ誤りを二度繰り返す可能性が高くなる。

