いまから85年前の1941(昭和16)年9月、桐生悠々は当時自ら発行するミニコミ誌「他山の石」が自らの死によって廃刊に至る直前、短い一文を草した。

その文章の中に「超畜生道に堕落」の文字がある。

日米戦争に突入する3カ月前に死去し、自らが戦禍の悲惨に触れることはなかったが、その後の国家の成り行きを正確に見通し、指摘し、警鐘を鳴らした言論人として現在も認知されている。

戦後、桐生の書いたものを集めた中に『畜生道の地球』(中公文庫)のタイトルの書籍がある。

要は現在の地球はほぼ100年前と変わらない状況にあることが誰の目にも明らかだ。

獣性の指導者が歴史を繰り返しているように見えるが、その主犯格は民主主義世界で直接選出された民主的な指導者たちだ。

民主主義がいかに暗愚の為政者を生み出すか、それは米国も、おそらく日本も変わりがない。

いかに「やっている感」を醸し出せるかとの巧みさを競う政治を、安倍晋三元首相から受け継いだ現政権に、多くの国民が惑わされている状況に映る。

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