私が最初に民事訴訟を起こされたのは2003年3月、相手は日本共産党だった。
ペンネームで執筆した拉致被害者と同党の責任を問うた本に政党本体として訴えてきたのだった。原告の代表は当時委員長になっていた志位和夫氏である。
刑事告訴も同時に行われていた。この刑事告訴で捜査機関から事情聴取を受けたことはなかったが、自分の戸籍は請求されていた(その後の別件の情報公開請求で判明した)。
民事訴訟のほうは半年後、実名を公表し、裁判が始まった。ちょうど同じころ、元弁護士の山﨑正友からも名誉毀損で提訴され、以来、10年以上、裁判が途切れることはなかった。その間ずっと背中に重石を載せているような感じである。
ようやく裁判事から解放されたのが2016年8月。最後は妙観講(日蓮正宗の一派)の講頭が相手だった。
私の裁判は当初は負け知らずが続いたが、その後、一部敗訴が2件つづいた。要するに勝ちと負け、さらに引き分け(和解)などを経験し、さらには継続的にさまざまな名誉毀損訴訟を取材してきたので、一定の見識は身に付けたつもりだ。
一昨日、東村山市議の朝木直子の代理人から、ネットに投稿した記事の削除仮処分命令申立書なる書類が届いた。要するに弁護士を使って法的処置をとってきたわけだ。
内容が虚偽だらけと指摘しているのは先方の立場からするとむしろ当然なのだろうが、真実相当性もないなどと主張しているのは常識に欠ける。こちらの取材にきちんと具体的に回答を行わなかったのは先方だからだ。
昨今、SNS社会となっており、多くのジャーナリストが訴訟を起こされるとその事実をオープンにし、訴訟費用を集める姿を見てきた。何やら「物乞い」しているようでいい気持ちはしなかったのだが、自分の身に降りかかってくるとそうとも言っていられない。
なにせ相手は地元でも有名な「訴訟マニア」だ。多くの市民らを訴訟で脅し、威圧してきた経歴をもつ。ここは受けて立たねばなるまい。

