私は2016年に南京の地を2度踏んでいる。夏と冬だった。
南京大虐殺に関心があったので土地勘を確かめておきたいというのが主な動機だった。南京大虐殺を展示する記念館には複数回足を運んだ。揚子江の広大な流れも視野に入れた。
昨日は南京事件から88年で現地では恒例の追悼式典が開催された。中国側が宣伝する犠牲者30万人という数字は研究者からしてもかなり「過大」だが、それでも数万人を銃殺し揚子江に流したことは事実として動かない。
ほかにも局所的な虐殺がいたるところで行われ、それらをトータルすると、10万に至るとする研究者もいる。ただし30万は、かなり宣伝的な数字だ。
かといって、日本軍が非道な行為をしなかったことにはならない。日本側としては、まずは事実を受け入れることからしか始まらない。
南京大虐殺は日中戦争全体から考えれば、わずかな局所的な出来事にすぎない。その部分的な出来事がいまも戦争の象徴のようにクローズアップされるのは、この問題が歴史学の積み重ねのもとに科学的に定着しているのに、事実と関係なく、なかったことにしたい心情右翼が日本側に多くいるからだ。
その象徴がジャーナリストを称する「櫻井よしこ」であり、さらには雑誌でキャンペーンを手がけた編集者の「花田紀凱」だ。
私は2人を真の意味での「国賊」と感じている。

