本日付の毎日新聞は1面と3面で映画「蟻の兵隊」をつくった映画監督をクローズアップする。
この映画は中国山西省で残存した日本兵たちが戦後の中国内戦に巻き込まれ、上官の命令に従って戦い続けて帰国したところ、勝手に「現地除隊」と扱われており、軍人恩給の対象から外されていたという話だ。
さらに裁判でも認められなかったという顛末の映画だ。
結論するに、大日本帝国および戦後の日本政府から合計2度にわたって「捨てられた」というストーリーである。
この映画が脚光を浴びるのは、戦争のリアリティーを“体現”しているからだ。
国家戦争の“歯車”として使われ、国家の都合のよい論理のまま捨てられた。
これが大日本帝国の実態であり、靖國思想がもたらしたリアルな結果でもあった。
その戦争は、この日本にも刻々と近づいている。
戦争が「自分ごと」になる時代の上映意義 映画監督・池谷薫さん | 毎日新聞

