ある読書会グループに参加している関係で、次回読むジョン・スチュアート・ミル著『自由論』に目を通す機会があった。
200年前の政治哲学者が「自由」というものをどのように考えていたか。
第一に述べているのが、「意見を表明し出版する自由」だ。その上でこう述べる。
「これらの自由が全般的に尊重されていない社会は、そこでの統治形態がどんなものであっても、自由ではない」(岩波文庫版・関口正司訳)
これらのくだりを読んで私が即座に思い起こしたのは、党首公選制を主張する意見を表明する書籍を出版して、政党を除名された松竹伸幸氏の事件についてだ。
その政党が来年1月党大会を開く記事が本日付で報じられた。東京新聞では、綱領の一部改定案にふれ、「『人間の自由を保障し開花させる』のが共産主義の目的だとした」とある。
「意見を表明し出版する自由」を“否定”する政党が、「人間の自由を開花させる」との主張を振り撒く顛倒した姿。
その政党は日本共産党だが、高市政治と同レベルのウソがそこに含まれていると実感するのは、私だけだろうか。

